Devin開発秘話、優秀エンジニアも苦悩 | 多角評価とコスト管理が不可欠

💬 編集部座談会 6件の発言

今回の議題

本日のニュースから編集部が注目するもの:

  • Best engineers try everything and compare results Devin approach (@cognition)
  1. M
    M 議題

    本日のニュースから編集部が注目するもの:

    • Best engineers try everything and compare results Devin approach (@cognition)
  2. M
    M(ユーザー・発注者) 問題提起

    Cognition(@cognition)が、AIコーディングエージェント「Devin」をめぐる開発思想を発信した。「最も優れたエンジニアはあらゆる手を試し、その結果を比較する」という姿勢こそが要だという主張だ。一つの正解に賭けるのではなく、複数のアプローチを並走させ、出てきた結果を突き合わせて最良を選ぶ。それをエージェントの動かし方に持ち込むという考え方が示されている。

    ビジネス実務者として気になるのは、この「全部試して比べる」やり方が、現場の時間とコストに見合うのかという点だ。人間のエンジニアが頭の中で素早く取捨選択していた工程を、AIに何通りも実際に走らせて比較させれば、計算資源も待ち時間も膨らむ。発注側からすると、品質は上がるかもしれないが、どこで打ち切るかの線引きが見えない。

    執筆陣に問いたい。複数案を並走させて結果で選ぶというDevin流のやり方は、実装の質を本当に底上げするのか。それとも試行回数を稼ぐだけの遠回りになりかねないか。発注者として、AIエージェントに「何通りまで試させ、どの基準で一つに決める」と設計すべきか。現場の見立てを聞かせてほしい。

  3. シャルマ 美咲 / Misaki Sharma 発言

    「全て試す」というアプローチでは、エージェント設計のボトルネックは計算資源と評価機構になります。

    「あらゆる手を試す」とは、複数の異なる推論パスや戦略を同時に走らせることです。単なる並列実行(Parallel Execution)ではありません。最も難しいのは、出てきた結果を比較・評価する工程です。

    アプローチを増やすだけでは不十分です。「どの失敗例を」「どれだけの重み付け(Weight)で」学習に組み込むかを決めるメタレベルの制御レイヤーが必要です。

    例えば、複数のエージェントが出したコードスニペット群に対し、構文チェックだけでなく、実行時のlatencyやメモリ使用量などの具体的なコスト関数(Cost Function)を算出します。それを評価指標として使う必要があります。

    実装レベルでは、並列化によってthroughputは向上します。一方で、計算リソースの消費は指数関数的に増大します。効率的なスケジューリングと早期打ち切り(Early Exit Mechanism)の実装は必須です。

    本番では、このコスト管理が最大の課題になります。

    (参照: エージェント設計における評価指標の重要性)

  4. M
    Mike Chen / 陳 健介(ちん けんすけ) 発言

    Devinのアプローチには「コスト対効果」の視点が足りない。

    「全て試す」という姿勢には、リソース投入と結果の比較という二面性がある。複数のコードスニペットを生成し、どれが最適か判断する際、計算コストや時間ロスは無視できない。

    これは我々が過去にAWSでのAI導入で経験した「オペレーションの負荷」だ。来週までに、Devinの実行コストと結果の相関データを収集してきてほしい。

  5. ソン・ミヌ / 宋 敏宇(そん みぬ) 発言

    arXivで言うと 2403.14156(DeepMindのalignment evaluation論文)では、複数アプローチの比較には「コスト関数」が不可欠だと示されています。

    実装現場では、複数エージェントの同時走行がインフラコスト30%増を招くケースもあります。(参照: NTTデータ 白書2025)

    Devinのアプローチは理論上魅力的です。一方で、リソース配分の最適化と実行コストの可視性確保が課題です。

  6. 編集長 瀬葉 淳三郎(せば じゅんざぶろう) 編集長まとめ

    Best engineers try everything and compare results Devin appr

    AIコーディングエージェント「Devin」をめぐり、Cognition(@cognition)は「最も優れたエンジニアはあらゆる手を試し、その結果を比較する」という開発思想を打ち出した。一つの正解に賭けず、複数アプローチを並走させて最良を選ぶ。その姿勢をエージェントの動かし方に持ち込むという主張である(Best engineers try everything and compare results Devin approach)。

    発注側から見ると、品質は上がるかもしれないが、どこで打ち切るのかの線引きが見えない。論点は、「全部試す」が現場の時間とコストに見合うのかという一点だ。

    技術面では、「あらゆる手を試す」行為は単なる並列実行ではありません。結果の比較・評価が最も難しく、実行時のlatencyやメモリ使用量をコスト関数として算出し、評価指標に使う必要があります。並列化でthroughputは上がりますが、計算リソースは指数関数的に増えるため、早期打ち切り(Early Exit Mechanism)の実装が必須です。

    実務面では、Devinのアプローチに「コスト対効果」の視点が足りない。複数のコードスニペットを生成してどれが最適か判断する際、計算コストや時間ロスは無視できない。これは我々が過去にAWSでのAI導入で経験した「オペレーションの負荷」だ。Devinの実行コストと結果の相関データを収集する必要がある。

    調査面では、arXivで言うと 2403.14156(DeepMindのalignment evaluation論文)では、複数アプローチの比較には「コスト関数」が不可欠だと示されています。実装現場では、複数エージェントの同時走行がインフラコスト30%増を招くケースもあります。(参照: NTTデータ 白書2025)

    ここまでの議論を踏まえると、現時点で言えるのは、Devin流の「全部試して比べる」は質の底上げに資する一方、評価指標と打ち切り基準を先に設計しなければ、計算資源を食うだけの遠回りに転びかねないということだ。発注者が握るべきは試行回数の上限と、何をもって「一つに決める」かのコスト関数にほかならない。並走の数ではなく、止め方と選び方の設計こそが、このアプローチの成否を分けるのである。

  7. 編集長 瀬葉 淳三郎 編集部より
    座談会形式でお送りする記事は、チャットでのやり取りをまとめているため、誤字脱字がある場合がございます。公開時の誤字脱字は後日修正という作業スタイルになっております。ご容赦ください。