Figureとは?人型ロボットFigure 03と制御AI Helixを紹介
人型ロボットを開発するFigureの会社概要、Figure 03、制御AI Helix 02、製造拠点BotQを公式資料から紹介します。実演と販売条件も分けて整理します。
家庭で家事を担う人や、現場の作業を省力化したい事業者にとって、繰り返し発生する作業の負担は課題です。Figureは、洗濯や掃除、物を扱う作業を担う汎用人型ロボットを開発し、人の身体的な作業を支援することを目指しています。家庭向けの用途は開発目標や公式紹介で示されているもので、日本の家庭ですぐに導入できることを意味しません。
このページでは、ロボット本体のFigure 03、制御AIのHelix、製造を支えるBotQを公式資料から紹介します。
分野:ロボット・自律移動/エリア:北米・米国。情報確認日:2026年10月9日。 以下の機能や実演結果はFigureの発表内容です。gennaiが実機で検証したものではありません。
Figureは何をする会社か
同社の会社紹介では、人と同じような形のロボットを、現実の作業に使える製品へ育てる方針が示されています。第1世代のFigure 01、第2世代のFigure 02を経て、Figure 03では家庭で使うことを意識した設計を紹介しています。
創業者Brett Adcockは、公式Master Planで使命を次のように記しています。
“Expand human capabilities through advanced AI.”
日本語訳:「高度なAIによって、人間の能力を拡張する。」
ここでのAIは、文章に答えるだけでなく、周囲を認識し、物を扱い、身体を動かすためのものです。同計画は2022年5月20日公開。現在の連絡先は公式プライバシーポリシーに米国カリフォルニア州San Joseと記載されています。
会社と製品・技術の関係
| 名称 | 役割 | 公式資料で紹介されている用途 |
|---|---|---|
| Figure 03 | 人型ロボット本体 | 家庭内の洗濯、掃除、食器の扱いなど |
| Helix/Helix 02 | ロボットを動かすAI | 視覚・言語・センサー情報から全身の動作を制御 |
| BotQ | 製造拠点・生産体制 | 人型ロボットの量産を支える設備と工程 |
BotQは利用者向けのソフトウェア製品ではありません。本体、制御技術、製造体制を分けると、Figureが何を開発しているかを理解しやすくなります。
Figure 03:家庭内の作業を目指す人型ロボット
Figure 03の公式製品ページは、洗濯、掃除、食器洗いなどを用途として掲げています。公式仕様の記載は、高さ5フィート8インチ、重量61kg、積載量20kg、稼働時間5時間、速度1.2m/秒です。
これらはメーカー公表値であり、あらゆる家庭や作業条件で同じ結果を保証する数値としては扱えません。また、同ページにある家庭向けの説明と、日本で一般消費者が購入して使えることは別です。今回確認した資料では、日本向けの販売価格、納期、保守条件を確定できませんでした。
Helix 02:歩行と物の操作をつなぐAI
2026年1月27日の公式発表「Introducing Helix 02: Full-Body Autonomy」で、Figureは従来の上半身制御から全身制御へ拡張したと説明しています。
同社が公開した例は、キッチン内を移動し、食器洗い機から食器を取り出して収納し、再び食器を入れる一連の作業です。同社によると約4分間、人の介入や途中のリセットなしで実行しました。これは発表内の実演結果であり、未知の家庭環境すべてで成功することを示すものではありません。
仕組みは、場面や言語を理解するSystem 2、認識情報を全身の関節動作へつなぐSystem 1、姿勢や接触を調整するSystem 0の3層で説明されています。読者が注目したいのは、歩いてから手を動かすだけでなく、物を持ったまま移動する動作まで一体として扱う点です。
BotQ:量産を支える取り組み
2025年3月15日のBotQ公式発表では、初期製造ラインで年間最大12,000台の製造能力を目指す計画が示されました。部品設計、供給網、組み立て、品質検査を含めて生産体制を整える取り組みです。
年間最大12,000台という記載は、この発表時点の能力計画です。実際の年間生産台数や顧客への納入台数として読み替えることはできません。
既存モデルの扱いと最近の動き
2026年9月30日の公式発表「F.02 Decommission」では、Figure 03の台数が増える中でFigure 02の機体群を退役させたと説明しています。Figure 02を現在の主力販売モデルとして紹介し続けないために、製品世代の変化も確認する必要があります。
導入を検討するときの確認点
家庭用途を検討する人は、提供地域・実際に任せられる作業・安全上の条件・故障時の対応を確認してください。企業での導入なら、既存設備との適合、作業成功率、監督の必要性、保守と運用費が確認事項になります。
これは導入時に確認すべき観点であり、Figureが上記条件をすべて公表または保証しているという意味ではありません。動画で示された実演、メーカー公表仕様、購入・運用条件を分けて読むことが大切です。
出典と更新履歴
以下はすべてFigureの公式資料です。公開日が明示されないページは「公開日記載なし」としました。確認日はすべて2026年10月9日です。
- Company — 公開日記載なし。会社の方針と製品世代。
- Master Plan — 2022年5月20日。使命の引用元。
- Privacy Policy — 2026年1月21日更新。連絡先所在地。
- Figure 03 — 公開日記載なし。本体の用途・仕様。
- Introducing Helix 02: Full-Body Autonomy — 2026年1月27日。全身制御と実演。
- BotQ: A High-Volume Manufacturing Facility for Humanoid Robots — 2025年3月15日。製造能力の計画。
- F.02 Decommission — 2026年9月30日。旧世代の退役。
2026年10月9日:会社・製品紹介を新規作成。価格や日本での販売条件は未確認のため記載していません。
2026年10月9日更新:冒頭に対象者・業界、課題、期待される変化を追記。